植西 寛
- 専門分野
- 素材開発(陶磁器素地・釉薬・ガラス)、焼成技術(工業炉)、材料評価、3DCADCAM
- 技術支援
- 担当機器:熱処理(雰囲気)、陶磁器・セラミックスの材料評価、熱分析、3DCADCAM、切削加工等
研究テーマ
3D技術を活用した陶製品製造技術に関する研究
- 期間
- 令和4~6年度
- 概要
- 3D技術を活用した商品開発やプロセス・イノベーションによる省コスト化や生産性の向上を図るべく、3DプリンタやCNC切削加工機をはじめとするデジタルファブリケーションを活用した新しい陶製品製造技術の確立を目指す。
- 実績
研究テーマ
生物由来合成ハイドロキシアパタイトを用いたセラミックスの開発研究
- 期間
- 平成31~令和3年度
- 概要
- 生物由来合成ハイドロキシアパタイトは鶏の卵殻由来の炭酸カルシウムを用いて合成された低結晶性ハイドロキシアパタイトである。安全性の高い無機原料である生物由来合成ハイドロキシアパタイトを陶磁器・セラミックス分野で活用できる可能性を調査すべく研究をおこなった結果、光の透過率および白色度に優れ、リン酸三カルシウム含有率が50 %を超える素地を開発した。この含有量はボーンチャイナとしてJIS規格で定められる30 %を大きく上回っており、今後、ボーンチャイナ素地としての活用も期待できる。また開発した素地は光の透過率、白色度の両方に優れた特性を有しており、市販の磁器質素地等と比較しても同等かそれ以上であることが確認できた。
- 実績
- 令和元~3年度 工業技術総合センター研究報告
- 令和4年度 滋賀県試験研究機関研究発表会
- 特許 第7454158号 「焼成体及びその製造方法」
研究テーマ
信楽産長石を活用した照明用資材の開発
- 期間
- 平成28~30年度
- 概要
- 陶磁器における透光性素地には信楽透器や磁器などがあるが、いずれも粒子が細かく、表面が平滑である。旧来の信楽焼は粗粒が多く残るという特徴があり、透光性をもつ粗粒材料は信楽焼の特徴を生かした坪庭資材として活用が期待できる。本研究では地域産原料である長石の有効活用を図るべく、骨材に粗粒長石と微粉長石を使用し、融着材にガラスフリットを使用した透光性粗粒素地を開発し、照明用資材の試作をおこなった。
- 実績