野上 雅彦
- 専門分野
- 情報・マルチメディアデザイン、インダストリアルデザイン、3D CAD
- 技術支援
- 担当機器:ラピッドプロトタイピング装置、大判プリンタ等
研究テーマ
信楽陶器CGシミュレーションシステムの開発
- 期間
- 平成9〜10年度
- 概要
- 従来の三次元CGは、「操作が難しい」「質感の表現が難しく、本物らしい絵にならない」 「高価な機材が必要」などの問題点のため、信楽産地での活用例はほとんどありませんでしたが、 これらの問題点を解決する、陶器専用のCGシミュレーションシステムの開発を行ないました。
形状を回転体に絞り込み、質感表現は選択式にし、ロクロ目なども簡単に指定可能とす ることなどにより、従来のCGソフトウェアに比べ、画期的に簡単な操作で、非常にリアルな 陶器のCG画像(写真)の作成が可能となりました。また、クライアントサーバシステムにより、 安価なコンピュータから高度なCGの制作が可能となっています。 - 実績
- 学会発表:情報処理学会第58回人文科学とコンピュータ研究会, 2003年5月30日, 上野市
「陶器デザインのためのCGシミュレーションシステムと商品開発への応用」
研究テーマ
ものづくり価値を評価する手法の研究
- 期間
- 平成22年度
- 概要
- 現代の成熟した市場では、高機能であるから、あるいは低価格であるからという理由だけではものが売れなくなっており、+αの感性価値を、消費者へ伝える売り方を含めた商品づくりが重要になっています。しかし、感性価値は曖昧なものであるため、その評価や分析は難しく、商品開発の現場における大きな課題となっています。そこで本研究では、曖昧な感性価値の分析および評価手法の確立を目指し、SD法や自己組織化マップ(SOM:Self-Organizing Maps)を活用した感性価値評価分析システムの開発を行いました。
研究テーマ
バーチャル仏壇アプリケーションの開発
- 期間
- 平成28〜29年度
- 概要
- 仏壇を置く家庭が減少する中、故人を偲び、こころ静かに手を合わせる習慣もまた薄れてきている。彦根仏壇事業協同組合では、仏壇が提供してきた機能や役割を今一度見直し、コンパクトでモダンな新スタイル仏壇ブランドである「柒+(ナナプラス)」商品の開発と販路開拓に取り組んいるところである。本研究ではPCやタブレットを活用した、IT社会に適応するまったく新しい形の仏壇であり、柒+商品のカタログ機能をも併せ持つ「バーチャル仏壇」を開発し提供することで、現代の人々に心静かに手を合わせる習慣を体験してもらい、ついては仏壇の売上につなげていくことを目的とする。
- 実績
- ● iOS(iPhone、iPad)マルチタスキング対応
● ロウソクや線香に着火したり、おりんを鳴らしたりの疑似体験が可能
● 指定した写真をスライドショー形式で表示可能
● 戒名(位牌に刻む文字)を指定可能