滋賀県工業技術総合センター 令和5年度(2023年度)業務報告
(5)研究会活動の推進
1. 滋賀材料技術フォーラム
当フォ-ラムは材料技術の向上と関連産業の振興等を目的として、材料関連メーカーとユーザー、および大学・公設試等が各種の情報を交換し、相互の連携を図るために産・学・官が一体となって運営されている組織です。
令和5年度は昨年度に引き続き新型コロナウイルス感染症拡大防止を意識しながら、徐々にこれまでと近い形式で各種事業を実施しました。
月日 |
事業名 |
事業内容 |
参加者 |
会場 |
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6月21日 |
第121回 運営委員会 |
議題:令和4年度事業報告(案)について、令和4年度決算報告(案)について、令和5年度事業計画(案)について、令和5年度予算(案)について、役員・運営委員の交代について、令和5年度総会・第100回例会について、上半期事業について |
会場16名 Web5名 |
当センター Web会議 |
令和5年度総会 第100回例会 (講演会) |
議題:令和4年度事業報告(案)について、令和4年度決算報告(案)について、令和5年度事業計画(案)について、令和5年度予算(案)について、役員・運営委員の交代について 講演:「平衡状態から離れた構造を利用した機能性材料開発 -米国での研究生活から学んだこと- 」 龍谷大学先端理工学部准教授 小寺康博氏 「滋賀県産業支援プラザの支援施策について」 滋賀県産業支援プラザ 安達智彦 氏 |
会場18名 Web4名 |
当センター Web会議 |
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8月10日 |
第88回研修会 (見学会) |
内 容:Spring-8見学 場 所:兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1番1号 |
15名 |
現地 |
9月5日 |
第122回 運営委員会 |
議題:(1)上期の事業報告、(2)第101回例会概要、(3)下期の事業案内、(4)その他 |
会場11名 Web4名 |
キラリエ草津 Web会議 |
第101回例会 (技術セミナー) |
講演①:「統計的機械学習の基礎とガラス材料探索への応用」 講師①:滋賀大学 教育学部 教授 徳田 陽明 氏 講演②:「リサイクルプラスチックの評価・解析技術のご紹介」 講師②:株式会社島津製作所 山崎 雄三 氏 |
20名 |
キラリエ草津
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11月9,10日 |
第36回FC関連団体交流会議 |
内容:協議会決算・予算、地域賞の表彰式、特別講演、見学会 等 |
事務局 |
ファンセラミックスセンター |
11~12月 |
第89回研修会 (技術研修) センターと共催 |
内容:①X線光電子分光分析(XPS)による表面分析の原理と実践のコツ(11月2日) ②フィルムや薄膜の物性評価(11月16日) ③技術者のための実学的耐候性評価(12月14日) |
計64名 |
当センター Web会議 |
3月28日 |
第123回 運営委員会 |
議題:令和5年度事業報告(案)について、令和5年度決算報告(案)について、令和6年度事業計画(案)について、令和6年度予算(案)について |
会場13名 Web6名 |
当センター Web会議 |
その他の事業 後援事業等 |
①立命館大学SRセンター研究成果報告会後援(6月17日) ②第49回ニューセラミックスセミナー協賛(3月4日) |
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2. 滋賀県酒造技術研究会
県内の清酒製造業者の酒造技術および酒質の向上を図るため、平成13年6月に設立しました。本会は、清酒製造業者および関連する公設試などの機関で組織し、会員相互の研究・技術交流、市場情報の交換の場として勉強会、技術研修会を開催して来ましたが、令和5年6月に発展的解散をしました。
現在、この研究会の取組を引継ぐとともに県酒造組合が、全組合員を対象とした技術研修会の構築・設置を当センターと連携して準備しています。
解散時の会員
- 企業会員27社
- 公設試関係者10名(工業技術総合センター、農業技術振興センター)
3. 滋賀3Dイノベーション研究会
センターでは、平成30年度に最新鋭の指向性エネルギー堆積法(DED方式)金属3Dプリンタ(現在:ニデックマシンツール(株)、当時:三菱重工工作機械(株)製、型式LAMDA200)を「生産性革命に資する地方創生拠点整備交付金」(平成29年度内閣府補正予算)により整備しました。
これを活用し、金属3Dプリンタなどを活用した3Dものづくりに関連する技術について、情報共有や先行試作などの活動を通じて、県内企業の3Dものづくり技術の向上を図ることを目的に、令和元年度、本研究会を設立し、活動を行っています。
令和5年度は、共同研究(『金属3D造形技術の高度化に関する研究』共同研究者:センター、滋賀県立大学および龍谷大学の官学共同研究)および、次の研究会および関連講習会等を実施しました。
月日 |
事業名 |
事業内容 |
参加者 |
会場 |
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6月20日 |
滋賀3Dイノベーション研究会 造形体験会 |
造形体験会 「バインダージェット金属3Dプリンタ活用講習会 造形物の形状評価について」 |
6名 |
滋賀県工業技術総合センター大研修室 |
9月20日 |
R5年度第1回滋賀3Dイノベーション研究会 講演会 『DED方式金属3Dプリンタの活用と金属AMメーカーの戦略』 |
講演 「AMデジタル製造ソリューションおよびDED方式の活用について」 講師:一般社団法人 日本AM協会 専務理事 澤越 俊幸氏 リレー講演 「様々なDED方式金属3Dプリンタメーカーの特徴と活用法」 講師:DED方式金属AMメーカー(ニデックマシンツール、DMG森精機、三菱電機、村谷機械製作所、太陽日酸、3D Printing Corporation) 情報提供 「滋賀3Dイノベーション研究会の取組について」 講師:滋賀県工業技術総合センター職員 |
78名 |
滋賀県工業技術総合センター大研修室および Web開催 |
2月14日 |
滋賀3Dイノベーション研究会 造形体験会 |
造形体験会 「バインダージェット金属3Dプリンタ活用講習会 BJT造形における焼結工程」 |
6名 |
島津産機システムズ株式会社 |
2月29日 |
R5年度第2回滋賀3Dイノベーション研究会 講演会『金属3Dプリンタの現状や展望と課題』 |
特別講演 「最新の海外AM展示会の視察結果の報告」 講師:ニデックオーケーケー株式会社 法山 敬一氏 「金属3Dプリンタの市場動向および造形原理の解説」 講師:リコージャパン株式会社 神原 正幸氏 |
74名 |
滋賀県工業技術総合センター大研修室および Web開催 |
4. しがらきコトづくり研究会
本研究会は信楽焼産地を中心とする事業者と多様な主体が連携交流する場を提供し、国内市場のみならず海外市場やコロナ後のインバウンド市場の開拓を目指す製品開発や情報発信等の取組を支援しています。特に3つの場(学ぶ場、実証する場、 発信する場)を提供し、ステップアップ、フィードバックを意識した活動を展開しています。
- 学ぶ場:信楽焼の魅力発掘・ブランディング・マーケティング・海外情報などについて、専門家を中心にセミナーや勉強会を開催。
- 実証する場:定番商品や復刻版の製品開発を行い、展示会や店舗販売演習を実施。(専門家の指導のもと試験場、都心などで開催)
- 発信する場:試験場1階ホール、各事業者のHP、個々のHP・SNS・ショールームなどを利用し魅力を発信。
今年度は以下のとおり実施しました。展示については、事業者別の展示と同時に試験場と事業者が取り組んだ「焼締め」をテーマにした多彩な信楽焼を展示しました。
セミナーの実施状況について
回 | 日時 | テーマ | 参加事業者数 |
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第1回 | 5月16日 | 外国人から見た信楽 ガイドツアーでのお客様の反応・関心から 悠ツアー 代表 森 聖太 氏 |
18名 |
第2回 | 7月11日 | 滋賀の伝統食文化の特徴について 「滋賀の食事文化研究会」初代会長・滋賀大学名誉教授・京都華頂大学元教授 堀越昌子 氏 |
17名 |
滋賀の食文化財「フナズシ」について 「滋賀の食事文化研究会」現会長・滋賀県醒井養鱒場場長 桑村邦彦 氏 |
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第3回 | 7月27日 | ブランディングとは スタイルジャパン研究所代表 川野正彦氏 EMKデザインスタジオ代表 小野惠美子氏 (株)松屋銀座本店 広保恵氏 |
17名 |
第4回 | 10月25日 | スローフードなライフスタイル 立命館大学 食マネジメント部 教授(芸術学) 石田雅芳氏 |
16名 |
第5回 | 12月11日 | 「日本建築の魅力」 ー木の文化と芸術ー 京都女子大学 家政学部 生活造形学科 教授 鶴岡典慶氏 |
11名 |
第6回 | 3月1日 | コトづくりの手法について 滋賀大学 産学公連携推進機構 社会連携センター 特任教授・主任社会連携コーディネーター 上田雄三郎氏 |
11名 |
展示会の実施状況について
第1回 | 1月25~28日 | 新宿リビングデザインセンターOZONE |
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第2回 | 2月~3月 | 試験場展示スペース |